フリーランスエンジニア

フリーランスエンジニアという働き方を選択肢の一つとして知っておいてほしい【実体験でサラリーマンとの比較】

こんにちは。最近は周りをみてもフリーランスエンジニアが増えてきた印象です。元いた会社の同僚などから質問受けたりもして興味を持ってる人自体が増えているのかなと言う感覚です。今回はそんなフリーランスエンジニアの働き方についてです。

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フリーランスエンジニアという働き方を一つの選択肢として知ってほしい。知った上で判断してほしい。

はじめに

何故この記事を書こうと思ったかというと、数年前の自分がフリーランスエンジニアの実態を知らなかったからです。

知らなかった過去の自分に伝える気持ちで書きます。

なお、サラリーマン時代は、派遣やSESでお客様先に常駐するスタイルのインフラエンジニアでしたので、今回はその実体験がもとになっています。

そして、会社員からフリーランスになるためにめちゃくちゃ調べて、そして今とっても満喫&満足しているので、フリーランスエンジニア寄りな意見になってることは十分加味してご覧ください。

サラリーマンエンジニアとフリーランスエンジニアの違い

次の5つの観点で違いを見ていこうと思います。サラリーマンとフリーランスのどちらも経験しているので実体験を紹介しながらいきます。

  1. 希望の案件への参画しやすさ
  2. 実際の業務内容
  3. 業務以外の部分
  4. お金関係
  5. 社会的信用

1.希望の案件への参画しやすさ

サラリーマンエンジニアの場合

・雇用されている会社の信頼があります。会社とお客様企業の間での長年の信頼関係も築かれています。そしてチームで派遣されることが多いです。そのため、多少スキルが足りていなくても、参画してから頑張ってね。とか先輩から教わってね。といった形で決定しやすかったです。

・会社としては、エンジニアは待機するのではなく案件に参画して売上に繋げてほしいので、多少エンジニア本人の意向やキャリアパスとずれていても半強制的に参画させることが数回ありました。そして、参画してしまったら最後、最低1年は抜けさせてもらえません。あの期間は無駄だったな・・と今振り返っても思います。タイミングや営業担当に左右されてしまうのが痛すぎる。

フリーランスエンジニアの場合

・会社の影響力は使えません。エンジニアの能力で判断されます。数10社のお客様と商談してみてストレートに技術を求められていると肌で感じました。ただ、完全個人の能力だけかというとそうでもなくて、大手フリーランスエージェントを使う場合は、エージェント会社の信頼度を使える場合もありました。これは予想してなかったのでありがたい。

・誰かの都合で、参画したくない案件にアサインされるなんてことは一切ありません。自分自身が妥協しなければ、好きな案件に参画することができます。しかも参画してみてちょっと違うなと思ったら、こちらから終了を申し出ることができます。契約期間も3ヶ月とか短いですからね。私も1つ目の案件は、最初に聞いていた話と全然違ったので3ヶ月で見切りをつけました。これは商談時にヒアリングしきれなかったのと、フリーランスエンジニア一発目で早く決めたいというぬるい考えが原因です。自分のせい。

2.実際の業務

サラリーマンエンジニアの場合

派遣契約で参画した場合、上流工程を任せてもらえることがあります。私は望まぬして要件定義や設計をやらされたことがありますが、結果的にものすごく経験値が上がりました。そのポジション・その業務をやってみて初めて気付かされた点が沢山あるので、無茶振りしてくれた営業担当・現場のお客様に感謝です笑

フリーランスエンジニアの場合

契約は準委任契約がほとんどです。そのため、裁量のあるポジションは任せてもらえません。お客様から直接支持受けられないですからね。なので、あくまでも事前に合意した範囲内で技術貢献することになります。そのなかだけでどれだけアピールできるかも今後のフリーランス人生の鍵になりそうです。

変わらないこと

同じ契約形態、同じレベルの業務につく場合は、全く違いがないですね。協同者にフリーランスがいたりSES会社から来てる人がいたりしますが、何も違いがありません。しっかり業務をこなせれば、サラリーマン時代と変わらず働くことができます。

3.業務以外の部分

サラリーマンエンジニアの場合

・自社のルールと法律に則って働くことになります。勤怠でいうと、営業日は勤務する義務があります。遅刻や総体も正しく管理されます。あとは有給休暇があるので、原則休みたいときに休むことができます。

・自社業務があります。数々のミーティングとか研修とか評価面談とかです。理不尽なことに、リーダーのいる勤務地に呼び出されるか、本社でやることが多いのでその移動時間も馬鹿にはなりません。そこに疑問を抱いてからは悶々としてましたね。

フリーランスエンジニアの場合

・時間数で契約することが多いので、通勤は避けられなくとも時間的にはあまり縛られずに働くことができます。最低時間数(140hとか)働けばあとは休んでもOKです。

・今まで会社がやってくれていた税金や保険関連を自分でやる必要があります。特に確定申告は知識ない人間にとって重い作業ですね。ミーティングや研修が一切なくなったのは嬉しい。

変わらないこと

現場の飲み会は今までどおり誘われますね。実際エンジニアたちは、他者の働き方や契約形態をあまり意識しないから変わらないんだと思います。

4.お金関係

サラリーマンエンジニアの場合

・ずばり給料が安い。自分が売り上げた分から、会社の運用や利益に持っていかれるので当然っちゃ当然。私は搾取されまくっていて、自分の売上金のうち40%程が給料でした。そこからいろいろ引かれると手取りは20万ちょい・・

・厚生年金や健康保険は会社が半分払ってくれるので安く済みます。年金もらえる額も国民年金の人よりかなり多いです。他にも福利厚生が充実していて特に家族に関することは色々恩恵を受けました。

フリーランスエンジニアの場合

・報酬は会社員と比べて高いです。仲介役のフリーランスエージェントを利用しても抜かれるのは20%程度。売上金の80%は手元に入ってきます。私の場合、フリーランス一発目でいきなり爆上がりしました。低賃金が最大の悩みだったので、2倍以上に増やすことができて良かったです。

・国民年金、健康保険、交通費などなど、払うお金が増えます。全部自分が出す必要があるからです。報酬が増えた分しっかり計算して、節税しないと翌年に痛い目にあいます。所得控除になるイデコ等は夫婦でよく話し合って活用します。

ただし、このへんは自分で調べればすべてわかることです。会社員の給料より2倍3倍必要だなんて言葉に踊らされずに、自分の手を動かして調べるべきです。

5.社会的信用

サラリーマンエンジニアの場合

会社員はとても社会的信用があります。もちろん会社の規模にも左右します。社会的信用の代表どころでいうと銀行ローンやクレジットカードでしょうか。これは勤続年数が一定期間以上あって、毎月決まった給料を受け取っていることは、銀行やクレジットカード会社からとても信用されます。

実体験でいうと、給料は全く高くないんですが会社員であることと勤続年数が5年あったこともあり、マイホームの住宅ローンを無事借りることができました。クレジットカードも返済の遅延履歴がなければ何枚も作れました。

フリーランスエンジニアの場合

これはサラリーマンの正反対で、社会的信用は無いとされています。独立してからはまだ実感はしていませんが、多くの先輩方が言っているので間違いないでしょう。

せっかくフリーランスになったのに残念な思いをしなくて済むように、会社員時代にマイホーム買いましたしクレジットカードも5枚くらい作りました。

変わらないこと

社会的な信用というか周囲からの印象は、正直そんなに以前と変わりないですね。興味を持って聞いてくれたり応援してくれたり、周りの人に恵まれてるのかもしれません。

総評

それぞれメリットデメリットがありますが、

私個人の総評としては、「実際の業務はそこまで変わらない。冒頭でも言ったとおり働き方が違う程度。」というのが今の正直な感想です。

今はフリーランスエンジニア1年目。これが年数や技術を重ねていくとまた変わってくるかもしれません。

読んでいただいた方へ

あくまでもたった一人のエンジニアとしての感想です。けれども一人でも多くの人に、こんな感じか〜と興味持ってもらう&知ってもらった上で、自分は何を大事にするのか。人生に当てはめて判断してほしいなと思いました。

今回はずいぶん長文になってしまったのと、要点しかかけなかったので、詳細は個別に書いていきます。そちらもあわせてご覧いただければと思います。それでは!